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心霊の少しいい話。 [感動する話]










ちょっと親父のことを書かせてください。

去年、咽頭癌がもとで亡くなったんですが、
それ以前から寝たきりに近い状態だったんで、
変な話ですが家族全員わりとあきらめがよかったんです。

とはいえそれなりにショックだったりしたんですが、
なんせ急に葬式の準備だの墓の手配だの...
ゆっくり感傷に浸る時間もないものですねw

準備のなかでちょっと困ったことがでてきました。
親父ってば長い間寝たきり生活だったし、元々出不精だったんで、
まともな写真がほとんど残ってなかったんです。
で、葬式の時の遺影。
どうしようという話になって、仕方ないから退職の時のパーティか何かで
撮影した集合写真を拡大するしかないかなあ、という話になったんです。

その日は一旦解散で、嫁に行ってる姉貴は自宅に戻って、
また明日準備の手伝いに来ることになりました。

んで、翌日。
姉貴が、なんか写真持ってたんですよ。
親父の。

姉貴曰く、
夢の中に親父が現れたんだそうです。

「あんた死んだはずでしょーがw」
とか話してたんですが、そのうちに親父が

「あそこにあっただろ... あれ使えよ。」
みたいなことを言ったそうなんです。
目が覚めてから、指定されたところを探したら...

あったんです。
姉貴の結婚式の時のスナップ写真。

ドレス姿の姉貴の隣で、照れくさそうに笑ってる、
まだ仕事をしていた頃の、元気そうな親父。
サイズ的にも、表情も、申し分なしです。

親父、見栄っ張りでしたからね。
闘病中もそういえば、ひげ剃りだけは欠かさなかったし。
せっかくだから自分のお気に入りの写真、使いたかったんでしょうね...

ちなみにその写真、実家にずっと飾っています。
だから... なのかな。
親父のことを思い出す時は、闘病中のやつれきった顔じゃなく、
あの写真の、はにかんだ笑顔ばっかり浮かんでくるんです。
ホント、見栄っ張りな親父ですw

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母方の祖母は私が3歳の時に亡くなったが、その死の直前の出来事だった。

ある夜、叔母(母の妹)が病室で付き添っていたら、祖母が突然立ち上がって部屋を出て行ってしまった。
祖母は末期がんで立つ事すらままならなかったのに、驚くほどしっかりした足取りだったそうだ。
びっくりした叔母が追い掛けると、かなり歩いた廊下の突き当たりで祖母は立ち止まっていた。

追いついた叔母に
「今ね、黒いマントを着た人が来て、付いてきなさいと言われたのよ」
と祖母は話した。その後、祖母はもう歩くことはなく、間も無くして亡くなった。

それから十数年後、
私が母とテレビで心霊番組を見ていたら、祖母の死の直前にそういう不思議な事があったと母が語ってくれた。

「黒いマントの人って、きっと死神よね。母さんは無事に成仏できたのかしら」
と母が言うので、どこかの漫画の台詞の思いっ切り受け売りだけど、
母を慰めようと言ってあげた。

「死神が鎌を持っているのは、
 あれは偉い神様に仕えている農夫だからだよ。
 死神はあの鎌で魂を刈り取るんだよ。
 死神だって神様なんだし、
 お祖母ちゃんは神様が迎えに来てくれたんだから、
 まっとうに生きてちゃんと天国に行けた証拠だよ」
 
私がそう言うと母は急に涙ぐんで、良かった良かったと繰り返した。

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俺が小学生の時、ばあちゃんが亡くなった。

ばあちゃんはじいちゃんと住んでいて、あんまり会いに行く事かできなかった。
ばあちゃんの危篤の報が入った時、小学校で帰りの会をやってる最中で、血の気が引くってのを初めて体験した。

その時、おふくろはばあちゃんの所に行ってて、親父の車に乗っけてもらって、一緒にばあちゃんが住んでる所まで飛んでいった。
と行っても、俺が住んでる所から、ばあちゃんが住んでいる所までは、相当の時間がかかる。
いつの間にか夜になってて、俺は後部座席で横になっていた。

うつらうつらしている耳元で、とても懐かしい歌声が聞こえる。
懐かしい、すごく懐かしい歌声だった。

俺はばあちゃんにとっては初めての男孫で、産まれた時、泣きながら喜んでくれたって話しを聞いた事がある。
当時は、そんなに道路事情もよくないし、ばあちゃんは体が弱かったのに、
俺の事を見たいって、じいちゃんと連れだって、たまに足を運んでくれた。

その時、俺はよくばあちゃんに抱っこされて、子守歌を聞いていた。
ばあちゃんの子守歌、
ばあちゃんの膝のぬくもり。
頭を撫でてくれる、あの優しくて、しわしわの手の感触。

「ありがとね……ばいばい」
はっきりと、ばあちゃんの声が聞こえて、びっくりして目を覚ました。
ばあちゃんの声が聞こえた事を親父に言うと、親父は真っ青になって、
少し行った所にあった電話ボックスに駆け込んだ。
ばあちゃんは亡くなっていた。
最期の最期まで、俺の到着を楽しみにしてくれていたと聞いた。

間に合わなくてごめん。
だけど、確かに、
ばあちゃんの声、聞こえたよ。
通夜が終わり、火葬も終わって、お骨を前に手を合わせていると、
気のせいかもしれないけど、ばあちゃんの遺影が微笑んだように見えた。
いつか、俺がちゃんと天寿を全うした時、ばあちゃんに「ありがとう」を伝えに行きたい。

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俺は、霊感が強いほうだ、とりつかれておかしくなることもあった。
人が死んだ場所に行くとどういう人がどういう風にどんな気持ちで死んだかまで解ってしまう。
怖い目にもあったしハッキリ言って霊感なんかいらなかった。(親父は霊感強い。予知夢等)

そんな俺だが先月、親父が亡くなった。
親父は末期癌で血液中のカルシウムが急激に上がり痴呆のような症状も出ていた。
親父が死んだ時、後から俺が病室に行ったらおふくろが泣きながら

「お父さんがし・・・」 と言っていた。
おふくろの言葉を最後まで聞かず親父の所に行くと親父は冷たくなっていた。
もしもの時は感情殺してしっかりおふくろを支えていようと思っていたが、
親父の姿を見て泣きじゃくって叫びまくった・・・
ショックでゲロ吐きそうになったのも初めてだった。
俺は頭が半狂乱になり長髪の為リングの貞子状態で泣きながらタバコを吸いに行った。
彼女と電話してまた泣いてタバコも吸って少し落ち着いて6階の病室に戻る時病室の少し手前で後ろに気配がした。






「○○君(俺の名前、親父はいつもこう呼んでいた。)
 あまり悲しまないで。」
病気になる前の元気な親父だった。

俺は
「無理だよ、
 そんなの無理に決まってるじゃねえか。」
と話した。 そしたら
「お母さんと仲良く。
 ○○君は一人前になって頑張って。
 △△(犬の名前)の事も可愛がってあげてね。
 親父の事は悲しまないで。」
って優しい親父の病気になる前の声だった。

病院で散々苦しそうにしてたけど、久しぶりに元気な親父の声が聞けた。
人間て霊体になったらその時の病気とかの苦しさなくなるんだなって思った。
この時ばかりは自分が霊感あって良かったと心底思えた。
俺の事心配で真っ先に来てくれたんだなって思った。

親父、本当にありがとな。
今まで恥ずかしくて言えなかったけど
俺が世界で一番尊敬してるのは親父だよ。

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幼稚園に入るちょっと前ぐらいか?
子供の頃に毎日のように一緒に遊んでくれた不思議な動物がいた。

大きさは、自分よりも大きかったから、犬のゴールデンレトリバーぐらいだと思う。
がっしりとした体で足が太く、体は真っ白で毛が長く、目は濃い水色で透き通ってた。
今でもハッキリと覚えてるのは、
尻尾が5本あった事と、
両目の間から山吹色の短い角みたいなのが一本生えていた事。

俺はその動物を「ワンタ」と呼んでいた。
俺が好きだったグレープジュースを一緒に飲んだり、
白い柔らかなせんべいみたいなお菓子を分け合って食べたりしてた。

よく俺がワンタと一緒に遊んでいると、おふくろは一度だけワンタを見た事があるからなのかな、
ジュースを2つ用意してくれたのを覚えてる。
ただ、親父にはワンタは見えないらしく、勝手にワンタのジュースを片づけてしまったりして、よく俺が泣いていた。

ワンタは中学校に入るちょっと前ぐらいに
『もうお前と遊ぶことができなくなってしまうなぁ。
 でも、いつもここにいるからな』
みたいな事を言われて以来、ワンタと会えなくなった。

中学校1年の中頃まで、毎日のように庭に出たけど、
あの日以来、ワンタの姿を見る事はできなかった。

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どうして、突然、こんな事を書こうと思ったかと言うと、
実は俺、ちょっと前まで膵炎で入院してたんだ。

痛いし、何も飲み食いできないしで、えらい苦しかったんだけど、
ある夜、夢にワンタが出てきたんだ。

俺がベッドで横になっていると、俺の足下にワンタが座ってた。

「ああ、久しぶりだなぁ……」
と俺が言うと、ワンタは、心配そうな顔つきでじっと俺の顔を見つめると、
突然ガウッと吠えて俺の胸に食らいついた。

痛みはなく、ワンタが何かをしてくれているという事を感じたので、
しばらく胸元に食らいついている姿を見ていると、
やがて顔をあげたワンタの口に何かがぶら下がっていた。
黒いゲジゲジのような虫のようで、それは空気に解けるようにして消えてしまった。

『もう大丈夫だな』
ワンタがそう言った所で目が覚めた。
翌日、目が覚めると体が軽く、その夢を見た日を境に俺の体調は、
医者も驚くほどの早さで一気に好転していった。


子供の頃に毎日のように一緒に遊んでくれた不思議な動物がいた。
俺の子供の頃の記憶から飛び出したワンタは、俺を救ってくれた。

おそらく、何となくだけど、もう生きている間には二度とワンタと会えないような気がする。
庭に向かってお礼を言っても、それが伝わっているか、今の俺には分からない。
だから、このスレに書かせてほしいんだ。

ワンタ、助けてくれてありがとう。
たまに、庭にグレープジュースを置いておくから飲んでな。

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私が9才の時、父親が亡くなった数日後、夢に出てきました。
夢で「声忘れんなよ」って言っていました。
私は泣きながら夢から醒めました。

昨日姉と夢の話をしていて姉が、
「お父さんの父親が亡くなった時、
 夢に亡くなった父親が出てきたから、
 お父さんは声を忘れないでおこうって思ったそうよ」
って言ってました。
父はきっと私にも自分と同じ様に声を覚えていて欲しいって思って夢に出てきたんだなぁって思いました。

お父さん、私ちゃんと覚えてるよ。

お父さんが死んでもう12年経つけど、家族力を合わせて頑張ってるよ。

また夢で会えたらいいな





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